拍手お礼ss 27


-ごちそうさま-@


暖かい午後。

会議室には書類をめくる音しかしていない…
そんな時間が一時間ほど過ぎたときの事だった―

「今日もいい天気ですね!」
「あぁ」
「絶好の花見日和ですよね」
「そうだな」
「…さっきから悠さん、相づちしかしてませんよ…?」
「うん…」
「…もしかして、聞いてませんか?」
「そんな事ないぞ」
「……」

パラ … パラ … パラ …

『…やっぱり聞いてない!!“悠さん”って呼んだのも気づいてないし… …だったら』
岩瀬は悪戯を思いついた子供のような顔で。

「…悠さん」
「…なんだ?」
「俺の事、好きですか?」
「あぁ」
「…じゃあ、お願いを聞いてくれますか?」
「あぁ」
「本当に?」
「いいぞ」
「…『男に二言はない』ですよ?」
「あぁ」
「…キスしてもいいですか?」
「あぁ …… えっ!?」

岩瀬は石川の返事と共に腕の中に愛しい恋人を抱え込む
そして―

「悠さん『二言はない』んですよね?」

ニッコリと笑顔で迫ってくる岩瀬。
何が起こっているのか解らずパニックになっている石川。

一瞬、岩瀬と石川の眼が絡み合い…
そっと岩瀬が口付けた。

「ごちそうさまでした」と。言うが早いか…

「セクハラ!」 ―ゴン!― 石川の鉄拳が炸裂した…

岩瀬は石川の唇と拳骨の両方を『ごちそう』されたのであった…